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RPAエンジニアは、多くの会社を救うヒーローである①(インタビューレポート)

最近「RPA」という言葉をTVや新聞でもよく良く耳にします。
RPAについて、何となくは知っているが、実際は何ができるのか・・・?

当社では、RPAを活用したクライアント企業へのサービス提供はもちろん、社内での業務効率化も進めています。
今回は、その担当部署のKさんにインタビューをさせてもらいました。
ビーウィズでどんなRPAが開発・活用されているのか、開発事例をご紹介します。

◇インタビュイー:Kさん

入社3年目。
ビーウィズ初めてのRPAエンジニアとして入社し、
以降100体以上のロボットを開発し、社内の業務改善を推進している。

2,200時間分の業務工数を削減するRPAの威力

Q.RPA開発の具体的事例を教えてください

これまで多数の開発を行ってきましたが、印象深いものは「社員約6,000人の残業時間を管理者と各社員が管理できる仕組み」を構築し、数十営業日かかる業務を自動化し、現在までに約2,200時間の業務時間を削減した例です。

ビーウィズでは、プロジェクトに合わせて複数の勤怠管理システムが使われています。それぞれのシステムからのデータを取得し、プロジェクトや社員別にデータを仕分けして、残業の予定や年間残業時間などを可視化します。

これにより勤務状況に対してアラートを出すことができるため、業務の再配分を先んじて行ったり、フローの改善を行うなど、社員の働き方を改善することにつながっています。

Q.開発の中で大変だったところはどんなところですか?

開発期間も1.5カ月ほどと短い中で、機能をどのように充実させていくかが大変でした。

データの量がかなり多く、工夫しても1回の処理で8時間ほどかかる事態をどのように解消していくか、ユーザーの使いやすさを追求していく点でも試行錯誤を繰り返しました。

Q.この事態をどうやって解消したのですか?

技術面の工夫としては4点あります。
まずは全ての繰り返し処理を行ってる部分に対して、処理回数を意識した作りとすることで、全体的な処理回数を減らし、開発における高速化を実現しました。

2つ目に、データベースに対する挿入・更新・削除を極力減らすような仕組みとすることで、運用時のテストやエラーが起こった際のリカバリー等をスムーズに行えるようにしました。

3つ目に、処理時間を削減する工夫を行っても6,000人分の対応ではそれなりに時間がかかります。
これにより、実行環境を占有して他のロボットに影響が出る可能性がありますが、UiPath Orchestratorを用いてロボットをロードバランシングさせることで、実行環境を臨機応変に変更でき、他のロボットに影響なく稼働をさせることができました。

※ロードバランシング
ロボットXをA環境とB環境のどちらで実行させるか、システムが空いている環境を自動で選択して負荷を分散してくれるような仕組みのことです

最後に、多くのユーザーが利用するため、入力時のエラーが起こらないように入力範囲以外へロックをかける仕組みを設けるなど、実際の利用シーンを意識した構築も行いました。

大変だけど、効果もやりがいも抜群にある

Q.案件を終えてみて、いかがでしたか?

使い方では自由度が高かったり、タイトなスケジュールだったりと、想定外のものが多い案件でした。
終えてみたときに、クレームやバグ、追加要望が想定していた以上に多くはなく、安定して動作でき、全社向けのRPAが無事に組めて安心しました。
会社に大きく貢献できた実感もあり、喜んでもらえてよかったです。

Q.Kさんにとって、RPAエンジニアのお仕事とは?

ビーウィズでは営業活動以外すべてのフェーズに開発エンジニアも携わります。ユーザーやクライアントとの打ち合わせから、開発、テスト、導入、運用に至るまで。

社内の部署全てと関わりながら進めるので、企画から調整まで広く経験できている点は、貴重な経験だと思います。
そして最後に「ありがとう」と言ってもらえると、非常にやりがいや嬉しさを感じます。

インタビュアーあとがき

今回の開発案件はなんと1人で実行されたとのことでした。
ビーウィズは、まだRPA開発エンジニアが2名と少数精鋭です。

この案件は、人間が対応していれば、数十営業日もかかる途方もない業務であり、数時間に短縮する自動化のすばらしさがわかりました。

RPA開発事例は、引き続きご紹介していきます。
ビーウィズ公式noteの読者のみなさんへ、RPAを扱う仕事の魅力、そしてRPAそのものの素晴らしさを詰め込んだ記事をお届けしたいと思います。

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